『ミシュランガイド京都・大阪2025』に掲載された京都エリアの蕎麦店は全8店で、すべてビブグルマン獲得店だった。昨年2024年の京都エリアの蕎麦店の掲載は全7店から1店増加した。
蕎麦 ろうじな|中京区
Bib Gourmand

蕎麦の個性を伝えるため、つなぎなしの十割を打つ。製粉に使う自作の石臼は、修業先から受け継いだもの。香りを逃さぬよう、ゆっくりと実を挽く音が店内に響く。蕎麦の他、酒を誘う肴が豊富。湯葉豆腐、万願寺唐辛子のじゃこ和えは京都らしい蕎麦前。昼でも用意があり、左党の心も満たしてくれる。
MICHELIN Guide (2025)
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五|北区
Bib Gourmand

「蕎麦と料理」を掲げ、季節料理に力を入れるのは和久傳の経営ゆえ。蕎麦はわずかなつなぎと大徳寺の井戸水で細打ちに。冷水で締めないため風味が際立つ。塩味を基本とした淡い蕎麦つゆもその一端。昼は蕎麦に料理三品が付くセットがおすすめ。単品では鯖寿司が人気。
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手打ち蕎麦 かね井|北区
Bib Gourmand

蕎麦に魅せられ独学した店主。石臼で手挽きした「荒挽きそば」は野趣に富む十割。鮫皮おろしとわさび一本が用意され、すりおろしながら蕎麦を待つ。焼みそ、板わさ、だし巻玉子など、酒に合う蕎麦前も揃う。坪庭と縁側のある町家の風情が、ゆったりとした雰囲気、ひとときを作り、演出してくれる。
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十五|左京区
Bib Gourmand

畑を耕し、実を収穫し、蕎麦を打つ。石橋明也の情熱がこもる品書きは、蕎麦と蕎麦掻きのみという潔さ。「穀物としてみてほしい」と語り、どちらも野趣に富む。蕎麦は香り高く、太く弾力がある。炒った実を合わす蕎麦掻きは香ばしい。純粋な風味を楽しめるように、先ずは一口、そのまま味わいたい。
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権兵衛|東山区
Bib Gourmand

権兵衛と聞けば、きつねにうどんか蕎麦、たぬきではないことは確か。うどんから始まる品書きにその人気がうかがえる。きつねのお揚げは刻みか、甘炊きを選べる。「けいらん」は玉子とじの餡と生姜に温まる。麺がやわらかいのは、だしを染み込ませる文化から。歌舞伎役者や芸舞妓に愛されてきた京の味。
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そのば|下京区
Bib Gourmand

美大出身の主人による“器を作る蕎麦屋”。古材の天井からペンダントライトが下がるインダストリアルな内装、隣には陶芸工房を併設。デザインを専攻したことから店舗を設計し施工も手掛けた。陶芸は土、蕎麦は粉、どちらも水でこね、成形して熱を加える。思わぬところに器と蕎麦の共通点があった。
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竹邑庵太郎敦盛|上京区
Bib Gourmand

「そばハくすり」と書かれた看板。栄養素を多く含むことから“薬膳蕎麦”を掲げ、健康を願う。殻ごと挽いた蕎麦は褐色を帯び玄妙な味わい。茹でたてを熱いまま盛る「あつもりそば」が名物。蒸籠の下に蕎麦湯を張るのは冷めない配慮から。たっぷりの九条葱、鶏卵、山葵に熱いつゆを合わすつけ汁にも個性がある。
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茶寮哲心|中京区
Bib Gourmand

格式ある天井に8メートルもの金箔画が圧巻。三匹の虎と二羽の兎が描かれ、舞台を見ているかのよう。創作蕎麦を看板とし、醍醐蕎麦が名物。チーズの起源とされる醍醐になぞらえ、蕎麦にパルミジャーノレッジャーノを粉雪みたいにおろす。鰹のつゆにオリーブオイルも日伊の交流。これぞ真の醍醐味。
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