『ミシュランガイド京都・大阪＋和歌山2023』に掲載された京都エリアの蕎麦店は全7店で、すべてビブグルマン獲得店だった。
蕎麦 ろうじな｜中京区
Bib Gourmand
蕎麦の個性を伝えるため、つなぎなしの十割を打つ。製粉に使う自作の石臼は、修業先から受け継いだもの。香りを逃さぬよう、ゆっくりと実を挽く音が店内に響く。蕎麦の他、酒を誘う肴が豊富。湯葉豆腐、万願寺唐辛子のじゃこ和えは京都らしい蕎麦前。昼でも用意があり、左党の心も満たしてくれる。
MICHELIN Guide (2023)
詳細は下のリンクより
じん六｜北区
Bib Gourmand
長年農家と意見交換してきた杉林隆行氏は蕎麦の伝道師。風味豊かな蕎麦の栽培を探求するため産地に赴く。三つの地域別に打ち分けた「蕎麦三昧」は、食べ比べを楽しめる名物。味と香りが立つようあえて冷水で締めず、だしと薄口醤油の淡いつゆで味わうのが独特。蕎麦に捧げてきた人生観が表れる。
MICHELIN Guide (2023)
詳細は下のリンクより
五｜北区
Bib Gourmand
白い花、赤い茎、黒い実、緑の葉、黄色い根。蕎麦が持つ五つの色から屋号を名付けた。各地から蕎麦粉を仕入れ、わずかなつなぎと大徳寺の井戸水で細打ちに。まずは塩で味わい、本来の香りを楽しみたい。蕎麦のお供には、「和久傳」仕込みの鯖寿司がおすすめ。季節料理と共に蕎麦の魅力に浸れるだろう。
MICHELIN Guide (2023)
詳細は下のリンクより
手打ち蕎麦 かね井｜北区
Bib Gourmand
懐かしい町家の情緒に浸りながら、端正な蕎麦を味わえる。主人が基本とする福井在来種は、喉越しが良い細打ちの十割。島根在来種を石臼で手挽きした「荒挽きそば」は野趣に富む。揚げ蕎麦をつまみながら、山葵をすりおろして待つのも風流。地元市民から観光客まで幅広い蕎麦好きに支持されている。
MICHELIN Guide (2023)
詳細は下のリンクより
十五｜左京区
Bib Gourmand
蕎麦打ちに情熱を燃やす石橋明也氏の職人魂。十割と蕎麦掻きの二つに全身全霊を注ぐ。産地は長崎、山形、新潟から選りすぐるほか、自ら畑を耕す。「穀物として見てほしい」と、蕎麦切りは野趣に富んだ太打ちに。純粋な風味を楽しめるように、山葵は出さない流儀。まずは一口、そのまま味わいたい。
MICHELIN Guide (2023)
詳細は下のリンクより
権兵衛｜東山区
Bib Gourmand
品書きを「舌代」と記した古風な言い回しが似つかわしい。口上の意味合いで、これが私共の挨拶と言わんばかり。蕎麦が看板なのは蕎麦屋として創業したことにちなむ。うどんは煮込み野菜たっぷりの「しっぽく」、玉子とじ餡かけの「けいらん」などが京都らしい。親子丼も名物。通し営業なので使いやすい。
MICHELIN Guide (2023)
詳細は下のリンクより
蕎麦酒房 櫟｜北区
Bib Gourmand
手打ち蕎麦と鴨料理が看板の店。基本のせいろは、しなやかさと風味を求めた九割。産地別に二八や十割の粗挽きも打ち、蕎麦の実の個性を表す。食べ比べするのも一興だ。大阪河内の鴨を扱うのは、身の柔らかさと脂の甘みがつゆに良く馴染むから。鴨南蛮や鴨せいろにすればつゆと脂の相性も味わえる。
MICHELIN Guide (2023)
詳細は下のリンクより
