『ミシュランガイド京都・大阪2024』に掲載された大阪エリアの蕎麦店は全9店で、すべてビブグルマン獲得店だった。昨年2023年の大阪エリアの蕎麦店の掲載は全9店だったので増減はなかった。
そば切り からに|福島区
Bib Gourmand
蕎麦好きに加え、左党にも支持される店。橋本潔氏が仕込む豊富な肴に、季節の地酒が寄り添う。鴨葱味噌、豆腐のもろみ漬、大豆の梅おかか煮は、定石の蕎麦前。酒を満たした盃を傾け楽しみたい。蕎麦は細切りと粗挽きの2種。酒肴から始め、締めに冷たい蕎麦を手繰る客が多いのもうなずける。
MICHELIN Guide (2024)
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そば處 とき|北区
Bib Gourmand
北新地で深夜まで明かりを灯し、蕎麦好きの心に寄り添う店。主人は音威子府産の蕎麦を二八と十割に打つ。香りと喉越しが際立つ冷たい蕎麦から季節限定まで幅の広い品書き。夏は冷やしカレー、冬はきのこ湯葉が定番。蕎麦前も十分な品揃え。ニシンの甘露煮や鴨ロースを肴に一献傾けるのも良いだろう。
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なにわ翁|北区
Bib Gourmand
三代目店主は機械打ちだった実家の蕎麦屋を変えたいと、名人の下で手打ちを学んだ。水切りはしっかり、冷たすぎず、蕎麦切りは細くもなく太くもなく、汁は中辛。よって蕎麦の実の香りが引き立ち、盛り方までも美しい。つまみが充実、季節の蕎麦も楽しみ。守らなければならない蕎麦屋の姿が健在。
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蕎麦たかま|北区
Bib Gourmand
「もり蕎麦」という名の由来は器に高く盛り付けること。江戸時代には蒸していたことからせいろが使われ、山盛りの姿に歴史を辿る。丸抜きのもり蕎麦は喉越しが良く、挽きぐるみの田舎は香り豊か。蕎麦つゆには昆布を利かせ関西のだし文化を映す。一枚だけでも満足できるように量がたっぷりなのも嬉しい。
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そば切り 荒凡夫|北区
Bib Gourmand
野趣あふれる在来種を好む橋本吉巨氏。新蕎麦の時期に風味豊かな実を選り抜き、在庫が尽きるまで打ち続ける。その後は他の産地を振舞い、新たな収穫を待つ。二八、十割、粗挽きを用意し、異なる食感で個性を楽しめる。自由で平凡にと意を込めた「荒凡夫」、主人の自然体で蕎麦に向き合う姿勢そのもの。
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蕎麦切 いもせ|中央区
Bib Gourmand
「いもせ」とは、万葉集に詠まれた和歌山の妹背山にちなむ。故郷に思いを馳せた主人が屋号とした。囲炉裏を設えた趣ある空間も田舎の情景に重ねたもの。蕎麦は食感や香りの違いを味わってほしいと二八、田舎、十割を打つ。締め鯖を包む柿の葉寿司は、紀州の郷土料理。蕎麦と一緒に頼むのも一興。
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文目堂|中央区
Bib Gourmand
暖簾の先に広がる昭和モダンな空間。懐かしさに浸りながら、蕎麦前から蕎麦切りまで満喫できる。大豆のえび煮や鴨の塩焼、一献傾けたくなる酒肴が豊富に揃う。蕎麦は2種の細打ち。喉越し滑らかな十割と、蕎麦殻を挽き込んだ粗挽き。冬のみ温かい蕎麦の用意も。蕎麦好きに寄り添う品々で落ち着ける。
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そば切り 岳空|中央区
Bib Gourmand
店主が目指した理想の蕎麦は、喉越しの良さと香り。今の二八に辿り着くまでの試行錯誤は粉の配合だったと言う。挽き目の異なる蕎麦の実を合わせることで、双方を備えた蕎麦を打つ。蕎麦本来の風味とコシを味わってほしいと、品書きは冷たい蕎麦のみ。客は炙った鯖寿司も良く注文している。
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四天王寺 はやうち|天王寺区
Bib Gourmand
織部焼の看板、独特な日本画が存在感を示す。料理の器も親交を深めた陶芸家が手掛けた。古材や土壁による素朴な雰囲気、民芸調の店内で蕎麦を手繰る楽しみがある。蕎麦は細挽きせいろと荒挽き田舎。どちらも同じ太さで打つ。昼は開店前から客が並ぶ人気店。酒肴に蕎麦が付く蕎麦膳なら予約できる。
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